通貨ペアを考えて選ぶ

 取引きを行う業者によってもその扱いの種類や量は違うのですが、FX取引では世界中の国や地域から発行されている通貨を銘柄にしており、その通貨を二つ一組にして売買を行う通貨ペアというものを単位にして、投資を行っています。

この通貨ペアによってはFXの取引きは大きく変化をし、注意点やリスクの度合い、利益の大きさ、管理方法などが、まるでそれぞれ別の取引きを行っている様な違いを見せます。

まず、利益の求め方ですが、大きく分けて二つの方法があり、一つは通貨そのものの売買を短期的に繰り返し、為替レートの変動を利用して、その為替差損益を求めていく方法、そして、もう一つは、通貨それぞれに設定されている政策金利に着目し、金利の差を利用してその差額を求め長期的に投資取引を行っていく方法になります。

為替差損益で短期的取引きを繰り返していくのであれば、通貨のペアはある程度のレート変動があるものを選ぶべきでしょう。
そうした中でも、為替相場の変動のリスクを減らしたいと考えるのであれば、通貨の流通量と取引量の多いものを、リスクはともかく大きな利益を求めたいのであれば、流通量と取引量の少ないものを選ぶことが必要になります。

流通量が多い通貨はたくさんの通貨が市場にあり、取引量が多い通貨は大勢の市場参加者がこの通貨を売買していることになります。
このことにより、その通貨はの為替レートの変動は比較的穏やかになり、また、急激な乱高下などが起こりにくくなるのです。

これとは逆に、流通量と取引量が少ない通貨では、市場の通貨が少なく通貨の売買も少ないために、取引きが集中すると為替レートが極端に大きく変動しやすく、また、為替相場が変動しやすいために、これを狙って意図的に相場レートを変動させるなどの投機的な目的に利用されやすくなります。

こうした事から、FX取引きの初心者であれば流通量や取引量の多い、アメリカの米ドル、ユーロ地域のユーロ、日本の円を軸にした通貨ペアであれば、しっかりとした相場変動もあり、かつ急激な値動きを見せないため、状況に慌てることなく適切な取引きが行えるでしょう。
また、多少のリスクを押してでも、利益を大きく取ることを目的とするのであれば、流通量が比較的少なく、投機目的で売買されることも多いイギリスの英ポンドを中心とした通貨ペアを選べば、相場取引の醍醐味を味わうことができます。

通貨の金利差を求めるのであれば、金利の高い通貨と金利の低い通貨を選ぶことが望ましいでしょう。
金利の高い通貨には、豊富な天然資源を輸出する資源産出国や、経済成長が目覚ましい新興国などのものがあります。
対して、金利の低い通貨の代表と言えば、日本の円になりますので、円を使ってこれらの国の通貨を買って、日ごとに集計される金利差の利益を積み上げていく必要があります。

ここで注意しなくてはならないのは、通貨を保持している期間が長くなるために為替相場の変動のリスクにさらされやすい事と、定期的に見直される金利の値になります。
保持している通貨に損失が出てしまえば、金利差の小さな利益では積み上げていく分が全て相殺されてしまう事もありますし、金利が見なされて金利差が小さくなったり、また金利の値が逆転するようなことがあれば、今度は積み上げた金利差の分を支払うことになってしまいますので、通貨を決済するまでは経過を追い続ける必要があります。

このように、通貨ペアによってFXの取引きは大きく変化しますので、自身の投資スタイルに合わせて考えていくことをお勧めします。