FXで長期取引をする

 FX取引というと、為替相場のレート変動を利用した、短期売買の取引きでの投資を思う方も多いかもしれませんが、実は、FXにはこうした側面の他に、長期的に資産を運用して利益を出していく取引手法も存在します。

それは「スワップポイント」を利用した取引きの事を指しており、スワップポイントとは、取引きにて利用される通貨の、そのそれぞれに設定されている金利差のことを言います。
FX取引では、異なる二つの通貨を一組のペアとして、それを互いに売買しあいながら利益を求めていきますが、この二つの通貨の金利の差がスワップポイントとなり、金利の高い通貨で金利の安い通貨を買って保持すると、このスワップポイントを支払うことになり、逆に、金利の安い通貨で金利の高い通貨を買って保持すると、このスワップポイントを受け取ることができるのです。

金利の安い通貨と言えば、図らずも日本の円が世界的にも低金利で有名であり、この円を使って外国の通貨を買って保持していれば、大小の違いは有れども、多くの場合に利益を得ることができます。

これに対して、金利の高い通貨は、豊富な天然資源に恵まれた資源産出国や、経済発展の著しい国などに多く、とくにオーストラリアの豪ドルなどは、通貨の値動きも安定しているために、スワップポイントを求める取引きにはよく使われます。

例えば平成28年6月時点では、円と豪ドルで取引きをした場合、1万豪ドルを日本円で買っておくと、一日おおよそ40円程の利益がスワップポイントとして受け取れることになります。

これを一年保持し続けていれば、年間で1万4千円ぐらいの利益になるため、1豪ドルは80円ほどで取り引きされているために、80万円の資金を豪ドルにしてFXで運用していくだけで、年間に1万4千円の利益が得られることになります。

もちろん、この通貨は外貨貯金ではなくFXで保持していますので、日本円に戻したいときはいつでも決済を入れることができるので、為替相場に不安感が広がった場合にはすぐに日本円に戻して、相場リスクを回避することができます。

また、こうした取引きにも、取引業者に預ける証拠金を元に、投資した通貨の量を二倍、三倍と増やすことができるレバレッジを使っていけば、スワップポイントも同じように大きくなるために、先ほどの年間1万4千円の利益を、二倍、三倍と大きくしていくことができるのです。

ただし、このスワップポイントを狙った長期間の投資には、幾らかの注意点があります。

まず、通貨を長期間保持するために、為替相場のレートの変動リスクにさらされやすいという事になります。
せっかく、利益を積み上げていったスワップポイントも、為替相場の変動による通貨の価値に損失が出てしまえば、その利益は相殺されてなくなってしまいます。
また、通貨の金利は定期的に見直されていますので、これを確認しておかないと、スワップポイントの利益が少なくなったり、また金利が逆転していてスワップポイントを支払わなくてはならない事になる場合もありますので、しっかりと確認しておきましょう。